Before (改善前)

重量物を支える架台やフレームに、厚板のH鋼(チャネル鋼)同士を溶接して高強度な溶接組み立て品を製作することがあります。その際、板厚が12mmなどの厚板H鋼の片側を凸型にプラズマ切断し、凹型のH鋼と溶接を行います。かなり高い強度を持つ架台・フレーム製作を実現することができるのですが、H鋼を複雑形状のプラズマ切断した後にグラインダーで切断面を仕上げてからの溶接作業となるので、多くの工数と作業時間が必要となってしまいます。

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After (改善後)

H鋼(チャネル鋼)の凸型プラズマ切断ではなく、ストレートカット+別部品のリブ溶接に変更することで、大幅に溶接組み立ての作業時間を短縮することができます。ストレートにカットした部分をグラインダー仕上げをするので、従来の複雑形状に比べて作業時間は大幅に少なくて済みます。一方で、溶接後の強度は確保することができるので、耐荷重が掛る架台やフレームのような構造物であっても十分に機能を満足することができます。

POINT(要約)

工作機械や半導体製造装置、建設機械をはじめとした産業機械向けの大型架台や大型フレームだけではなく、建築板金として使用される溶接構造物には型鋼の溶接組み立て品が用いられることは多くあります。高い強度を持つ溶接構造物ではありますが、歪みが無いように組み立てる技術と見た目もきれいに仕上げる技術の両方が求められます。