Before (改善前)

製缶板金加工品のレーザー切断加工において、角部にエッジを立ててしまうとレーザー切断時に熱が集中してエッジが溶けて潰れる可能性があります。エッジが溶けることを防止するために、直線をレーザー切断した後いったん停止し、再度、切り出しを行うことになるので加工時間が長くなり、加工コストアップにつながってしまいます。特に、中厚・厚板の製缶板金加工品になるとレーザー切断の時間も長くなり、大幅なコストアップになってしまいます。

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After (改善後)

角部にエッジを立てる必要のない場合であれば、コーナーをR形状に変更することで、レーザー加工時間を短縮させコストダウンを行うことが可能となります。角部がR形状になっていれば一筆書きのようにレーザー切断ができます。また、エッジが立っていると作業者がケガをしやすく取り扱いにも注意が必要となります。そのため、コーナーはできるだけR形状にすることで安全性の確保にもつながります。

POINT(要約)

中厚・厚板の製缶板金加工品で、外装部品として美観が求められる製品でピン角にする必要がある場合がありますが、加工コストを照らし合わせて形状変更を行うことでコストダウンを実現することができます。