Before (改善前)

パレットやボックスと呼ばれる板金溶接品は、中に部品や部材を入れて保管、輸送を行うために使用されます。多くの場合、板材を曲げた部品や角パイプ、丸パイプ、アングル材などでフレームを作り、側板を取り付けます。パレットに収める部品や部材によって側板が変形、破損しないように側板の補強が必要となりますが、上記のように丸棒などを溶接にて取り付けることで側板の強度出しが可能です。

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After (改善後)

パレット・ボックスの側板補強として丸棒の溶接を行うのではなく、プレス成形を行った側板を使用することで溶接工程を無くしコストダウンを行うことが可能です。板金パレットの側板を上記写真のように凸型に成形することによって従来の丸棒のような補強材の役割となります。側板のプレス成形工程が必要となりますが、丸棒の溶接を行うコストよりもはるかに安価となります。特に量産パレットであれば大幅にコストダウン、納期短縮を実現することができます。

POINT(要約)

丸棒を溶接したパレット側板に比べて、プレス成形による1枚ものの側板の方が強度が高くなります。パレット用の側板だけではなく、金具や部材などの細かい板金溶接品はロットによってはプレス成形品の方が安価で高品質なものになる場合があるので、設計・開発段階での検討が必要です。